11/24 岩本輝雄「青春はまだ終わらない」公演@AKB劇場
【劇場参戦】
81回目
【公演】
テル公演(岩本輝雄)「青春はまだ終わらない」@AKB48劇場。
【出演】
大和田南那・小嶋菜月・佐々木優佳里・中西智代梨・下口ひなな・湯本亜美・横島亜衿・伊豆田莉奈・岩立沙穂・岡田彩花・川本紗矢・西野未姫・野澤玲奈・村山彩希・小栗有以・久保怜音
【整理番号】
200番台
【抽選順】
2順
【ポジ】
下手最前柱2
【MVP】
テル公演は、初参戦。2月のゆいゆい生誕以来の小栗有以ちゃんに会いたい目的で入ったのだけど、まさか、ゆいりーの完封勝利に終わるとは。。。
一昨年のゆいりー生誕で、ゆいりーとは、一区切り付けたつもりが、ヤられました。
6月生まれのバスケ部出身アイドルは、永遠のファムファタルだやね。
村山彩希を観ていると、「きまぐれオレンジ☆ロード」を、思い出す。
群を抜くアイドル性能、迸る熱い思い、ひとり屹立する躍動感、ツルツルッなアウラが、ビリビリ伝わってきて、痺れまくりました。
間を空けて、ゆいゆい、さとぴー、が続きましたですね。
最前からの風景は、視界の角度が狭いため、横に並び立つよりも、縦にゆいりー、ゆいゆい、さとぴーと揃う瞬間が、恍惚のとき。
この3人が、同時に前後に並ぶフォーメーションでは、思わず息をのむ。
しかし、さとぴーは、原駅ふわふわの鈴木瞳美と酷似しとるのお←殆ど、爺の嘆息。
【セトリ】
セトリは、テル公演通常セトリ+「ハイテンション」。
サッカーヲタではないので、岩本輝雄という人が、どういうサッカー選手なのか、全く知らないけれども、人気曲を上手に選んでいるとは、思います。
けど、この良曲オンパレードでは、当然のことながら、曲の配列がオリジナル劇場公演と、かけ離れた流れになるので、劇場公演としては、ブツ切れ感を覚えることになる。
所謂、ホールコンのような、流れ。
新規向けに開拓された公演としては、こういうことは、織り込み済みだろうけど。なので、必然的に、一曲一曲、楽しむしかない。曲ごとに、一旦、シャットダウンして、もう一度、起動する印象。
脳裏にオリジナル公演の残影がなければ、あるいは、残響が耳奥になければ、良いのだろうが。
ホールコン仕様のセトリということは、イコール劇場に育てられた客層を否定することも、充分、承知過ぎる位に承知のことだろう。
もはや、ここには、【ペンライトに頼ることは、ヲタとして恥ずかしい】こと、という思想も微塵もない。もちろん、例えば、既に、2010年の代々木であっても、ホールコン故に、だいぶんペンライトの煌めきが、体育館全体に瞬いていた。(周知のように、48劇場で光物を振る者は、2012年頃までは、1人としていなかった)
しかし、たとえ、AXやTDCなどのホールで、あるいは、日本青年館やJCBホールでも、サイリウムを使いながらも、本来は、Aメロ─パンパン、Bメロ─パン、パパン、サビ─フリコピ、落ちサビ─ケチャという文化を認識した上で、大きな箱故ペンラを掲げるという振る舞いは、自分はあくまでも周囲に同調しているンだぜ、という意識は共有されていたし、道具に頼らず沸こう、と、自らの振る舞いと背中を見せることで諌める人達が、かなりの割合で、48現場には遍在していたのである。
「ヲタなら、【はい、せーの】など無用に、MIX、コールを一発で入れろ」、という言説も、よく流布していた。
まあ、それ以前は、今の原駅のように、好き勝手に、思い思いの沸き方で楽しんでいたはずなんだけど。
正直言って、殆どのヲタには、どーでもいいことだろう。
しかし、育った環境と時期が、これまた、人格に、恐ろしく影響を及ぼしやすいことも、どんな世界でも紛れもない事実である。
オリジナル公演に細々ではあるけれど、脈々と引き継がれていたこと。
テル公演は、その成立起源からして、当然のごとく、運営が、それは、もう、今の公演に求めるべきではない、と断じたこととイコールなのだ。
その部分においては、完全に、劇場での古くからのタシナミを封じ、そこにしがみつくような、古い人間に、貴方の楽しむ現場はここじゃない、あるいは、この公演ではない、と締め出した訳だ。
それは、きっと正しいことなのだろう。
市場がそれを求めはじめたとき、運営が、機敏に、客が入れ替わり立ち替わり、現れることを目指した。
庵野秀明も言っている。
「フィルムもドラッグと同じで耐性と精神的依存性があり、より刺激的で強いものに走る中毒性があると述べている。この中毒性はスタッフだけでなく、ファンにも共通する」と述べている。(長山靖生「ゴジラとエヴァンゲリオン」より)
その「もっと刺激を、もっと」を、この劇場は、追わなかった。
秋元康が忙しくて(、あるいは、飽きてしまって)、オリジナルの公演を創れなくなったことと、おそらく、それは、軌を一にしている。
結果、市場を広げたい運営と、新しく劇場に通いつめたいファンとの、ウィンウィンの関係が、成立して、ことココに至るわけだ。。。
にもかかわらず、この現場には、どんな時期の、どんな頃から知っている者でも、しっかり、楽しめる要素が残っている。
それは、この劇場だけが放つ芳香。
鼻が悪ければ、決して嗅ぐことのできない薫り。
この劇場に魅了された者なら(だけが)、すべからく今もまだ、嗅ぎとることのできるアイドルの魅力。この現場には、それが(も)、残っている。
自分は、初めて、この劇場に入った日、ひそかにズボンの後ろ右ポケットに、小っちゃな双眼鏡を忍ばせて、入場したのだった。オンデマなど、影も形もない頃である。どんな箱なのか、想像すら許されなかった。ステージまで、遠ければ、使うつもりだった。そして、ズボンの中の持ち物検査なども、全くなかった。結果、もちろん、双眼鏡など、全く、使う必要などなかった。
その頃から変わらない、原酒の香りが、ここのステージの上に立つアイドル達には、漂っている。
それは、この舞台こそが、自分の【晴れ舞台】だという気概。この劇場こそが【晴れ舞台】。
学生時分、メディアでも活躍するスター教授が言った。「僕にとっては、君たちとの毎日の授業こそが、晴れ舞台」と。
そう、だから、全力で、毎日の授業に立ち向かうから、メディアにも出られるのだ。
毎日ある劇場公演が【晴れ舞台】。それが48の核心である。
この気概が放つ香りがある限り、自分はここで、酔いどれ続けることが出来るだろう。
この劇場は、まだまだ、多幸感の光に満ちた現場である。この煌めきが、残照ではないことを、祈るばかりだ。
推しマイm(._.)m